月は東に日は西に

つれづれ日記1999.7.11〜7.20

ペプシ3/ペプシ4/大雨/グッズ撮影/コンタクト
会社帰り
/電車事故/ハムスター/口内炎/ルゴール


1999.07.11.SUN ペプシ3

夜、明日のじゃんけん大会のために箱のペプシのおまけを全部外した。
(本体は重いのでとりあえず、そのまま置いておく。
 会社にも自分の分があるので、差し引き分はそのうち持っていくのだ)
そして、全部外すと……おや? 
なんだ? このすき間は。
おまけで良く見えなかったけど、ペプシ本体だけになると……1本足りない!
まさか…と思い、おまけの方も数えると。
ががーん! 2個足りない!!
レシートを見るが、ちゃんと24本分打たれとる!
ががーん! うっそー!
実はこの箱は最初からフタの開いていたのだけれど、
お店の女の子が車までわざわざ運んでくれたので、それほど気にせず持ってきたのだ。
ちゃんとその日に、数えれば良かっただよ…
22個では、おとといの帰りに買った2本分が、自分が欲しくて開けたように見られちゃうよー。
うえーん、公平にじゃんけん出来るように我慢して触診もしてなかったのにー。
えぐえぐと私が打ちひしがれているとうあが言った。
「よし、今から店に行こう! レシートもあるし大丈夫、ちゃんとくれるよ!」
えええ!
「でもでも、今日ならまだしも、おとといだよお。嘘だな、って、疑われちゃうよお」
「いや、買った者の権利はちゃんと主張しなくちゃいけないよ。
 最後にはレジと在庫を調べてもらえば分かるんだから。行こう!」
強気のうあについて、小市民のまおはおとといのセブンイレブンに行った。
そしてうあが、商品を並べている深夜勤らしい男性の店員さんにすぐ話しかけた。
「一昨日ここでペプシ一箱買ったら、本体が一本とおまけが2つ付いてなかったんですけど」
「あ、そうですかー。お待ちください」
なんと、あっさりとその男の人は、バックルームに向かってくれた。
小市民まおは「す、すいません、気づくのが遅くてー!」と謝ってしまう。
すぐに1本と2つをくれた。あんまりあっさり戴けたので、
まおはなんだかかえって申し訳なくて「ありがとうございます、すいません」
などとぺこぺこしてしまった。はははは。余計怪しいって。
セブンイレブン、「もう二度と買いに行かない」と思ったけど、また行くよ(笑)
そしてレジ前には未開封の箱がまだ一箱置いてあった。そこでうあの一言。
「まおに一箱プレゼントしてあげよっか?」
ええええー!
そ、それではあまりにも、いや、その、ああ、欲しいような、怖いような…ああ。
「い、いいの?」
……買ってもらった。
うあ、おばかな奥さんでごめんよ〜! でも、ありがとおお〜!
これは、明日のじゃんけん大会のあとに開けて楽しもう♪
箱買いをするときには、皆さま気をつけましょう(しないって、普通…)。
新潟の実家のこの夏の帰省おみやげは、ペプシ一箱に決定だ。


1999.07.12.MON ペプシ4

おまけだけを紙袋に入れて、会社に行った。
箱はあんなに重いのに、おまけだけだとこんなに軽いのね…
さて、会社でみんなの来るのを待つ。私の次に来るのは大体Sさんだ。
が、中々来ない。その内にS君が来た。
待つ間にS君が触診する。
「お、お、これは…結構いいのが入ってんじゃないの?」
おおお、早く開けてみたいぞ〜。
だがしかしSさんは来ない。そこへ社長から電話が入った。
(ちなみにうちの会社はフレックスとかではない。時間にうるさくないだけ)
「Sさんはおばあさんが亡くなったそうだから、数日休みそうだね」
えっ…は?
…こういうことは突然なものです…。お悔やみ申し上げます。
しかし。
ここまで高まった“袋開けたい熱”は、どうしたら良いのでしょう!
……ええ、はい、もう、開けるっきゃありません!
とりあえず開けたからには二人で半分こにして、後は交換なりする、
Sさんの欲しがっていたR2D2だけは優先的に残す。ということにした。
もー、一気に開けます!
そしたら、おいおい、R2D2だけで3つあるよ〜!(笑)
そう、この箱は中々に当たりの箱であった!
二人だと結局じゃんけんも何もないですねえ、合意の上で分けてしまった。
おまけに昼に出た時に遠出してきたS君は、ダースモールのヘッドを買ってきた!
(触診強し!)
そして、家に帰っても、いそいそとうあに買ってもらった箱を開けます。
重なっているのも多かったのだけど、新しいのもあるぞー♪
今日の戦績(笑)は、C3POとアミダラのヘッドとジャージャーとダースモール辺りかな?
そろそろ、本格的にキャンペーンは終わりだぞ〜。
その前に結構集めたので、もう結構満足だ♪(27種類だ〜!)
…と思いながら、ペプシのHPでキャンペーンのページをのぞいて、
まだ出ていないキャラをチェックしてしまう私とS君であった…。


1999.07.13.TUE 大雨

朝、めざましテレビで「ワールドキャラバン」というコーナーを見た。
場所はコートジボアールだ。
(はっはっは、国の名前だったのかー、都市名だと思っていたよ…)
ちなみにアビジャンという西アフリカ最大の都市のリポートだった。
そこは雨期だった。
雨期といえば雨がじゃんじゃか。日本の梅雨とは桁が違うぞー。
前にシンガポールで会った毎日来るというスコールも、痛いくらいすごかったもんね。
映像もかなり強そうな雨風だった。
が。
だーれも傘なんてさしてないぞ?
なんか、下も向かずに普通に歩いてるぞ?
(女の人とかは布をかぶってたりしたけれど)
しかも…あれはなんだ!!
歩道の高さの分、道路のはじっこに溜まっている雨水があるんだけど。(水たまりというのか)
そこで、子供がきゃはきゃはしながら、腹ばいになったりして水遊びしているじゃないか〜!
茶色い水の中でむちゃくちゃ楽しそうだ。
うひゃ〜、なんか、日本の梅雨とは大違いだぞ。
日本じゃ、傘さして。うつむいて。じめじめ。うじうじ。だもんね。
…なんて思っていたら、会社から帰る時間になって大雨になった。
道路には滝のように流れる雨水。
これは、あの、子供が遊んでいる状態と近い!!
そうだ、ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ、らんらんらん♪だ!
……なあんてね。
やってみたいと思っても、濡れるのやだにゃー、と結局水たまりを避けて帰ってしまうのであった。
長靴が欲しくなってしまった今日なのでした。


1999.07.14.WED グッズ撮影

うあのHPをまずichiyouさんにリンクしていただき、MICHIYOさんにもリンクしてもらった。
そして「うわあ!100行ってる!」と本人も喜ぶカウンタになった。
しかし、そこでうあが困ったのが「マリリンのページ、思い出ひとつ書いただけだ!」である。
「とりあえず持ってるもの、写真に撮る!」と、急に行動に走るうあである(笑)
うあはデジタルビデオカメラというものを持っているので、
その気になればデジタルビデオ写真も撮れちゃうのだ。
(旅行写真に使っているのも、これで撮った写真が実は結構あるのでーす。
 でも、セミプロ用カメラなので、私には怖くて使えませーん)
そして、蒸し暑い自分の部屋で汗をかきかき、撮ってきた。
いやー、30分くらいですっかり済んじゃったんだけどね(笑)
並べてみるとほとんどがビデオとLDと本(本は殆ど私が買った^_^)で、
やや、なんかいわゆるグッズって、すごい少ないぞ。
なんか立体物が全然なくて、平面ばっかりだ!
撮影しなかったまおのポストカードも階段のポスターも全部平面だしね…
ははははは。なーんだ、って感じですか?(^_^)
でも、写真にとって眺めるのって楽しいですよん。
本とかも普段は、表紙を表にして置いたりしないもんね。
そして、データに落としたのだが。
が。
…重いじゃないか。
私とうあが入っているso-netの提供する無料HPは5MBなのだ。
写真、判別できるくらいの大きさぐらいで並べたら、それだけで3MBになっちゃったぞ。
うううーん…。他にも重い画像多いのにねえ(^_^)
実はまおの方もマリリンのFILMやら旅行やらの写真を入れ続けることを考えたら、
5MBを超える日も遠くはなくなってきたみたいだ。
うううーん…。困ったねえ(^_^)
とりあえず、うあの思い出に沿った写真3点だけ入れてみた。
良かったら覗いてやって下さいませ。
うあHP


1999.07.15.THU コンタクト

私はコンタクトをしている。目はかなり悪いのだ。
眼鏡かコンタクトがないと生活できない悲しい身になってしまった…。
そんなわけで、毎朝毎晩、コンタクトを付けたり取ったりしている。
これが何事もなく毎日続くとふと忘れてしまうのだけど、
スリルとサスペンスの瞬間なのだ!(大袈裟)
なんたって、こんな小さな透明なものが2万円位するのである。
(ちなみにハードコンタクト)
両目で4万円するんである。
毎日4万円を身に付けてるんだから、よく考えると怖いもんである。
(ブランド物を身に付けている方々には、ほど遠くチープだけど(笑))
そしてうあより先に帰り、あーやれやれ、今日も一日終わったか、と洗面所ではずしたその時。
ぽろり。
……右目のが、落ちた。
その瞬間から、身体の動きがスローになる。
とにかく、眼鏡をかけて。足を今居た位置から動かさないで。ゆーっくり、下を覗く。
そう、テレビなんかでもよくやってる、あの緊張の空気が流れるのだ。
すぐ見つかれば、なんて事はないんだけど、
このコンタクトってのが、ほんとーに見つけづらいものなのだ!
道で落ちたらテレビみたいに見つかることはないよー!!
とにかく光の反射の違いでもよく見えないし、水の滴みたいに見えたりもする。
それにハードは踏んでしまったら割れちゃうのだ。
とにかく狭い洗面所で一人、スローな動きでそーっと、
床を這いずり、洗面所の上の部分をさすり、かすかな透明なレンズを探し求める。
隣からは夕飯の声が聞こえてくるというのに…ああ、腹減った。
ああ、私はここに閉じ込められて動けなくなるかもという不安。
一万円札が羽根を付けて2枚飛んで行く恐怖。
身じろぎの出来ない孤独感。
これぞスリルとサスペンス!(どこがやねん)
20分くらいその時間が続いただろうか。
あきらめかけた頃、それ、はそこにあった!
そう、私のかかとに……
ぐったりした20分間でした。


1999.07.16.FRI 会社帰り

久しぶりに珍しく残業だった。
夜になって仕事がきたりしたので(もっと早く持ってこいよ〜(泣))、
本当は全部終わりきらなかったのだけれど、8時半に帰らしてもらった。
(というか、全部やってたら明日になってしまう)
しかし実は、うあが8時前に電話をくれて、
「今、仕事が終わったから、そっちにいこっか〜? ご飯でも食べよう」
という連絡をくれたせいもある。
うあの会社より私の会社の方が、家から離れているので、
わざわざ電車賃も使って来てくれるなんて、珍しいことなのだ〜。
さて、いつも通る、駅の前の風景。
そこに普段は見ることのない、でも見慣れた人が立っていると、なんとも嬉しい気分になる。
つまらない風景が、急に現実味のある、実のあるものになるということかな(笑)
毎日通っていると、通勤の雑踏の風景って、どんどん擦り切れてしまって、
気持ちに何にも残らなくなって行くんだなあ…と感じ入る。
時々来る人の方が、「あ、あんなものがある」って気づくことが多いんだよね。
なにはともあれ、近くの居酒屋さんに入って、抱き合うおやじ
(いやーおじさんばっかだった…皆さん、ストレス溜まってそうだ)
の波にのまれながら、ビールとご飯代わりの物を食べた。
なーんか、独身時代は会社帰りの居酒屋、なんてのがなかった奴等なので
普通のサラリーマンとOLの会社帰りデートみたいで、新鮮だった。
でも帰る場所は一緒なんでした(笑)


1999.07.17.SAT 電車事故

新潟から姉夫婦が上京してきた。
「今日は『スター・ウォーズ』を有楽町マリオンで観る」というので、
じゃあせっかくだから観よっか、と末っ子夫婦も便乗することにした。
さて、ちょっと早目に着くように出た二人であったが、
まだ都内にも入らない駅と駅の途中で突然電車は止まってしまった。
「ほえ?」と思っていると放送が流れた。
「前の駅におきまして、前の電車で人身事故が発生しました。しばらく停車します」
どえーっ。
駅に停車中ならまだなんとかなるが、この電車は前の駅に近づいてしまった。
しかも後ろの駅にも次の電車が来ているはず。
ということは…閉じ込められ状態だ。
いやーな予感がする。
まおは新潟にいるころ、仕事で電車通勤していたときに、
冬の夜、2時間電車に閉じ込められた事がある。
踏切に車が留まって、それにぶつかった電車が脱線して止まってしまったのだ。
(車の運転手は逃げ出して助かっていた)
脱線して傾き気味の電車の中、多分車のガソリンが電車にかかったのであろう、
窓は汚れてガソリン臭さが漂っていた。
立っている人たちも多くて、苛立ちがひしひしと伝わってきた。
田舎の線路なんで、降りたってどうしようもない道に行くしかないんだけど、
みんな降りたかったはずだ。ため息と舌打ちばかりが聞こえる。
しかも携帯なんて誰も持っていないころだから、
「緊急に連絡したい方だけ、無線で連絡をとります…」なんて、なんだか遭難した気分だった。
(まあ、外は雪も降りしきっていた)
そんなちょっと暗い思い出が蘇ってきたけれど、
さすがに都会の電車はそこまで行かなかったなー(笑)
なんたって、みんな携帯を持っている。
焦る人も多いけど、大体は連絡すれば大丈夫な状態らしい。
しかも座っている人ばかりで、冷房もちゃんと効いている。
本を読み、眠り、カップルはいちゃいちゃし、おじいちゃんは浪曲の練習をし…
私達もなんとか連絡がつけられたので、もうどうとでもなれ、という気持ちだった。
「被害者救出」「被害者搬送」「警察の現場検証」「電車の動作確認」と、
がたん! と動きだしてくれたのは1時間後だった。はーやれやれ。
しかし、本当に都内は人身事故って多い。
今日の場合は助かったし、単純に事故なのかもしれないけど、
死ぬ気持ちで電車の前に出る人は増えているらしい。
衝動的なんだろうけど、電車を使う人はそんな死に方をした人に「ちっ」と思うだけだぞ。
残された家族とかだって困るだけだぞ。処理する人たちも大変なんだぞ。
(それが目当てかもしれないけれど…)
まあ、自殺する人たちの気持ちはその人にしか分からないから、深くは言えないのですが。
ちなみに、席を取ってもらっていて、ぎりぎり「スター・ウォーズ」は観れた。
英語版で分からなかった細かいところが分かって、中々楽しめた。
しかし、字幕があると、画面のいろいろなところを本当に見逃すということを実感した。
そして今日もE.T.がどこにいたのか、発見できなかった…


1999.07.18.SUN ハムスター

ハムスターが、今、我が家には5匹いる。
ゴールデンという種類が4匹とジャンガリアンという種類が1匹だ。
ちなみにゴールデンとは昔からよく見る茶白の種類で、暑い国が原産。
ジャンガリアンは、小さくて縦縞の一本入った種類で、寒い国が原産。
まあ、色々と毛色も増えているのだけれど、我が家もみんな毛色が違う。
普通の茶白(ぼーちゃん)、焦げ茶色(ちゃいちゃい)、
アプリコット色(もなこ)、グレイと白の長毛(さしゃ)、
ジャンガリアンはパールホワイトという、白にグレイの縦縞(ましゅ)だ。
飼ってみるまで知らなかったことが多いのだけれど、あああ、可愛い奴等。
夜行性なので、ちょうど帰ってきた頃に起きだして、私達が寝るころにもう寝てしまう。
(一日20時間近く寝ている計算か…?)
そして、起きている夜の間は順番に部屋を散歩させてあげる。
その時の姿を見て、実は季節を感じるのである。
冬と春を感じさせてくれるのは長毛の子だ(さしゃね)。
冬になるとまあ、みんな毛がちょっとふかふかしてくるのだけれど、
さしゃはお尻の毛が伸びてくる。(我が家は尻毛と呼ぶ)
それが立派に5センチくらいに伸びるのだ。
ふりふりと、尻毛が床のほこりを集めて走ってゆく(笑)
ああ、寒くなってきたなあ……とここで感じる。
そして暖かくなってくると、しゅるしゅるとその毛は無くなっていく。
床掃除はなくなる。
ああ、春になってきたなあ……とここで感じる。
夏を感じさせてくれるのは、ゴールデンのオスの子だ(今はぼーちゃんだけ)。
ハムスターのオスメスはお尻を見るとすぐ分かって、
オスの子はびっくりするくらい、いわゆるタマタマが大きいのだ。
冬はそれが、毛の中に収まるくらい縮んでいるのだけれど、
夏になると暑さを逃がすためもあるのか、赤い肌の見えるタマタマが、
大きくびょ〜んと出ている。
最初は「変なのお〜…」と思ったけれど、今はとっても愛らしく見える(笑)
そして、今日はぼーちゃんが、タマタマを「ぶぶぶぶぶ」と振りながら走っている。
そろそろ本当に夏かなあ……


1999.07.19.MON 口内炎

私は口内炎によくなる。
ん? 口の中が痛いな…と思った次の日くらいには、
巨大な(といっても5ミリくらいだけど…)口内炎が出来ている。
好き嫌いが多いせいなのが、多分に起因しているとは思うのだけれど、こればっかりは…(泣)
先月の旅行中にも実は、大きなのが2つできていた。
チョコラBBと、直接塗る口内炎の薬を持ってしても、これは小さくならず、
最終的には3つできるという悲しい結果になった…(自分で見ていて怖い口の中)。
食事や歯磨きの度に「うっ」という、知覚過敏のCMみたいな顔になってしまった。
しかし、チョコラBBはともかく、直接塗る薬、これは効いているのであろうか?
初めて買ったのは、二層になった丸い小さな錠剤みたいな形のやつ。
それを張り付けて、じっ……と、だんだん患部を覆ってゼリー状になって、
溶けてなくなっていくまで、口も開けられず、御飯も食べれないような状態を数時間続けた。
(だって、口動かすとすぐに飲み込んでしまいそうになるんだもの)
しかし当然、一回では治らない。これを何度かくり返す。やれやれ、だ。
今回の旅行には直接指で塗り塗りする小さいチューブ状のを買った。
並んでいた中で一番小さくて高かったので、何となく効きそうな気がしたのだ。
(浅はかな消費者だ…)
開けてびっくり、それは綺麗な赤い色をしたどろりとしたものだった。
しかも塗り付けても、唾液ですぐに流れてしまう。
寝る前に塗っておいたりすると、枕に赤いものがぽつり…
うーん、血糊に使えそう。
いやいや、そんなのに使えても意味ないって。
そして、また大きいのが出来たので、前回のは信用せず、違うチューブのを買った。
これは、前回2つの合の子という感じで、色は白く、少しは流れずに患部に留まっている。
効果は、うーん、ま、劇的なものを期待してもしょうがないですね。
この三つの共通点は、つけると口が開けられず無口になるということ。
「んむむむむ」しかしゃべれないんです。
早く、美味しいものを安心して食べたいな。くすん。


1999.07.20.TUE ルゴール

口内炎は一向に治る様子がない。
左側の奥歯の横辺りに出来たので、歯がもろに当たるせいかもしれない。
昨日より中心部の白い点は大きくなってしまった。
飲み物を飲んでもしみる。左でものが噛めない。
「痛いよお、えぐえぐ」
と私がごねていると、うあが、
「かわいそうにねえ…」
といいつつ、にっこりとほほ笑んで付け加えた。
「じゃ、ルゴールぬろっか」
る、るごーる…
ぷるぷると必死に首を横に振る。でも痛い。でも、確かに治りは早いかもしれない。
でもね、でもね、ルゴールは嫌いだー。
皆さんはご存じだろうか、ルゴール。
私はうあと出会って、うあの救急箱で初めて見た。
というか、病院では見たことがあるけれど、別に名前も知らないし、一般に売っているとは思わなかった。
それは耳鼻咽頭科で良く使われる、殺菌性の強い茶色いヨード液、ヨードチンキなんである。
正式名は「複方ヨード・グリセリン」と書いてある。
主成分はヨウ素だ。
ヨウ素、といえば切ったジャガ芋に垂らすと、一気に無気味な黒紫色になるあれである。
うきゃー。
そして、匂いは濃縮された消毒臭さ。
そしてそして、味は消毒臭い変な甘さがあったりする…
チンキを口に入れるという辺りから、もう私は抵抗がある。
でも、うあは結構このルゴールが好きなんだよね…。
確かに私も過去に、のどに出来物ができたときに、すすめて塗られて治ったことがあるのだ。
でもね…チンキなんだよね…苦手なんだよね…でもね…
…あんまり治らないので、思い切って、うあの強い奨めでつけてみることにした。
綿球に湿らせて、患部にピンセットで患部につけてもらう。
し…しみる…うう、ルゴール味が…唾液が飲み込めない…えぐえぐ。
しばらく綿球をそのまま口に入れてから出してみると、
ルゴールの付いていた肌は、黒くなっていた。わー、ヨウ素反応。
もしかしてこれって、リコリスと近い成分なのかな?
やっぱり苦手だ…


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